魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」登場人物

※このページ内の紹介文には初見、途中読みの方にとって
先の展開のネタバレを含む要素が多々あります。ご注意ください。

白太字の部分はママレードサンドさん本人による紹介記述です。

勇者
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。男、黒髪。
魔界の奥、魔王城へ一人と乗り込んだ戦闘能力の持ち主。
魔王を倒しても戦争は終わらずより酷い結果になると説得され魔王の仲間となった。
童貞。当然女性への興味は尽きない。
物語の変遷に翻弄され、様々な女性に好意を寄せられるがラブコメ体質と空気が読めない性格のために誰一人として キスもしたことがないというチェリー臭さ。
魔王と過ごした時間や、一人で行動する時間が
次第に彼を「ただの無敵勇者」から別の存在へと進化させてゆく。
正体を隠すために人間界では“白の剣士”、魔界では“黒騎士”を名乗る。

黒騎士による開門都市攻略の際に聖鍵遠征軍から死霊騎士、亡霊騎士とも呼ばれていた。
先祖が東方の戦士サムライで一族全員が戦いの家系。
使用できる魔法は雷撃魔法、灼熱魔法、転移魔法、回復魔法、爆砕呪、飛行呪、催眠呪、再生術式などがある。
夢魔鶫という魔族の直属の使い魔がいる。

魔王
性別 種族 魔族/図書館族

この話の主人公の一人。女性、むちむち体型。
(歴代の中では)戦闘能力が低い魔王。広範な知識を持ち戦争を経済的観点から分析、
戦後処理を含めて「まだ見ぬ未来」を模索しようと勇者に持ちかける。
お肉が気になるお年頃。
星の最果てにあると云われる『外なる図書館』で育ち
この世界ではまだ誰もたどり着いていないような高度な知識をもつ、
勇者と並ぶ『世界の特異点』の片割れ。
長い間待ち焦がれていた勇者と相互所有契約を交わす。
人間界ではその正体を隠すために“紅の学士”を名乗るが あまりにも先端的、先鋭的なその行動のために中央聖教会から異端指定を受けてしまう。

女騎士
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。女性、つるぺた無毛。
かつて勇者とパーティーを組んでいた3人のうち1人。
元聖銀冠騎士団所属で今は湖畔修道会という光の精霊を
あがめる教会の位置派閥を率いている。
冬越し村修道院へと居を移し、魔王と勇者の屋敷に足繁く通う。
胸がないのにコンプレックスを持つが、内心はさっぱりした気性の娘。
魔王の正体や勇者との関係を知り、それでも友情を結ぶ。
当時の二つ名は ”鬼面の騎士””怪力皇女””石壁しぼりの女夜叉” など。

冬寂王
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。男性。冬の国の王。
戦で戦死した父に代わり、冬の国を率いることになった若き英傑。
開明的な思想の持ち主で、鉄の国、氷の国との連合国家を目指すことを表明。
魔王に興味を持つ。
王としての初陣は極光島奪還作戦であり、その時は戦場の地の利を知り尽くした地元であることを生かし、流氷を連結し 海峡に陸を作ることで、海上戦を避けるという知略を見せる。
その後、南部諸王国のうち3カ国をまとめる通商同盟の締結など
様々な改革で王としての頭角を現してゆく。

メイド長
性別 種族 魔族/図書館族

魔王の身の回りの世話をしている側近メイド。
魔王の一族と同属であるが元は奴隷。行きがかり上で魔王にその立場から助け出され、
そのこともあってか自分の運命をつかめない存在は虫として嫌っている。
魔王と同じく、外なる図書館で様々な知識と実技を学んでおり上級魔族並みの戦闘力を持っている。
メイド道を追求することが趣味と生き甲斐の一つ。

メイド姉
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。女性。亜麻色の髪。
冬越し村へとやってきた魔王たちの屋敷へ逃げ込んだ農奴姉妹のうち姉の方。
思索的な性格で、書類の扱いに長ける。
当初はメイド長の下でメイドの仕事全般をおこなっていたが
その能力を見いだされて魔王の秘書のような仕事もすることに。
メイドとして雇われるきっかけともなったメイド長の問いかけから
自分がいかなる存在なのか、人間とは何なのかを常に悩んできたが、
異端審問騒動を契機に思想家としての側面を見せ始める。

メイド妹
性別 種族 人間

冬越し村へとやってきた魔王たちの屋敷へ逃げ込んだ農奴姉妹のうち妹の方。
食いしん坊で夢は料理人。
度々登場する日記には毎回食べ物のことが記されている。
料理の腕は確かで次々と新しい料理のレシピを考え出していて、
三カ国通商同盟の国々の王直筆の勅書を授与している。
目上の存在でも言うことは言う性格は姉譲りで
メイド長に「人間にもなかなか根性のある娘がいる」と言わしめている。

青年商人
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。男性。栗色の毛。
中央大陸全土に強い影響力を持つ経済的な団体『同盟』の若き幹部。
魔王との交渉の結果、強い感銘を受けて、取引相手としての関係を結ぶ。
『同盟』の最高幹部10人委員会の一人に出世した彼は勇者とも語り合い、
商人として新しい境地へ。
三国通商同盟と大陸中央部、聖王国との軋轢を利用した巨大な商戦をしかけ、
その規模は、この時代には珍しく経済戦争の域に達する。
利にさとい辣腕商人として巨額の富を扱いつつも、ポーカーフェイスを崩さないようだ。

執事
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。男性。すでに白髪。
かつて勇者とパーティーを組んでいた3人のうち1人。
現在おそらく60代であるが、まだ背はしゃっきりと伸びた変態紳士。
常にタキシードを着用し、現在では冬寂王の執事として
ことあるごとに「若、若」と呼びかけている様子。
どうやら勇者パーティーでは男二人(勇者と)でさんざんな悪さをしていたようで、
勇者からはパフパフの師匠と呼ばれている。
当時の二つ名は ”黒点の射手” “突然死”など。

女魔法使い
性別 種族 魔族/図書館族

この話の主人公の一人。女性。卯の花色髪。
かつて勇者とパーティーを組んでいた3人のうち1人。
未登場だが現在は魔界のどこか(『外なる図書館』?)に居ると思われる。
当時の二つ名は ”出来の悪い悪夢”“昼寝魔道士” など。

勇者曰く「守銭奴」「人間界最強」「無表情小娘」
出身は魔族で魔王と同じ一族でもある。専門は伝承学。
南氷海から侵攻した蒼魔族を勇者が迎え撃った際にこの物語では初登場。
感情が高ぶると修羅の如き過激な性格に変貌し、あたりかまわず上級魔法を放つようになる。
著人としても活動しており、「ごきげん殺人事件」というシリーズを現在執筆中。

東の砦将
性別 種族 人間

この話の主人公の一人。男性、茶髪巨漢。
歴戦の勇士。どうやら東方出身の血を引くらしい。
人間統治下の開門都市にあり、東の砦を治める士官の一人
だったが無能で横暴な司令官の夜逃げ同然の退却を受け
たった500の手勢で開門都市の維持を引き受けることになる。 魔族に対しても公正な視点を持つ好漢だった彼は、いち早く周辺魔族との交渉を開始。
開門都市の自治独立を目指す非凡な統治センスをも見せつける。

その後忽鄰塔にて火竜大公と鬼呼の姫巫女の推薦を受け衛門族の族長に就任。
蒼魔討伐作戦では、魔王の脇備え左府将軍として出陣した。

火竜公女
性別 種族 魔族/火竜族

この話の主人公の一人。女性、紅玉髪。
火竜族の娘の一人。黒騎士(勇者)との賭けにやぶれた
火竜大公がその男気に惚れて嫁でも妾でも、とさしだした。
公女本人はそのつもりなのだが、勇者の方がヘタレで色っぽい関係にはならずにいる。
現在は開門都市の自治委員の一人として内政を見ているが、
元来は好奇心が強く多少驕慢な性格。おてんば娘だったようだ。
(魔界のではあるが)高等な教育を受けている、この時代では進歩的な女性。

商人子弟
性別 種族 人間

修道学院で教育されていた3子弟の一人。
出身は冬の国の富裕層。当初は魔王の合理的な考えに基づく教育に若干の疑問を持っていたが、 当時は内気な性格で他の2人の子弟よりは反発的ではなかった。
商人の家の三男坊で交易を営む次男の兄と、商会と金貸しを営む長男の兄がいる。
教育するのに飽きた魔王が内政の仕事量増加で悲鳴を上げている冬の国に送り込み、学院で培った手腕を発揮。
冬寂王にその仕事振りを買われて財務長となる。
洞察力や経済の流れを見抜く力は青年商人と渡り合えるまでに成長する。

軍人子弟
性別 種族 人間

修道学院で教育されていた3子弟の一人。語尾が「ゴザル」。
出身が鉄の国の軍人の為プライドが高く、当初は典型的な精神主義者だった。
合理的な考えに基づく魔王の教育に反発的だったが、その後も魔王の教育に触れ続けたことや、 勇者や女騎士との出会いによって徐々に考え方が変化していく。
学院での教育を受けた後、百夜の国による鉄の国強襲の際には街道防衛部隊指揮官に抜擢され、 900の兵で2000の百夜軍を退けて前線指揮官としての才能が開花する。
片目司令官がメイド姉妹を殺害しようと乗り込んだ際も、いち早く駆け付けこれを撃退した。
この戦での功で昇進し護民卿という肩書きを拝命した。

貴族子弟
性別 種族 人間

修道学院で教育されていた3子弟の一人。
叔父が氷の国の王宮に仕えている。
出身が氷の国の富裕層の為プライドが高く、当初は合理的な考えに基づく魔王の教育に反発的な態度だったが
その後も魔王の教育に触れ続けたことや、勇者や女騎士との出会いによって徐々に考え方が変化していく。
学院での教育を受けた後、中年商人ととも中央国家にいる同盟10人委員と会う旅に出立。
氷の国へ帰国後は中央の情勢を氷雪の女王へ伝え、外交官として活動することになる。
文化と雅を自ら信ずるところにしており、
祖母から教わった「事はすべてエレガントに運べ」をモットーにしている。

火竜大公
性別 種族 魔族/火竜族

魔界の紅玉神殿を本拠とする九つの大氏族の一つに数えられる竜族の王。
火竜公女の実の父。
魔界の溶岩の中で生を受けたと言われ、腕や尻尾程度なら切り落とされても何度でも生やすことができる。
剛勇、豪胆な性格で気に入らない者はすぐ炎のブレスで消し炭に変えてしまおうとするが、
反対に魔族、人間問わず認めた者には協力的な態度をとる。
黒騎士の説得と青年商人との交易案を出してからは魔王の擁立へと回り、
蒼魔王による魔王廃位要求の際には機転を利かして危機を救う。
魔王不在の忽鄰塔では議長を務める。

百夜王
性別 種族 人間

白夜の国を統治する王。
聖王国の貴族の娘を后に迎えて大陸中央とのパイプを
強化して強国の仲間入りを果たしたいとの野心を持っている。
南部諸王国艦隊を率いて、極光島の魔族からの奪還を目指すが奇襲に合い敗走。
その責任を冬寂王に糾弾されたことを逆恨みしており復讐を誓う。
髪型はパーマ頭。

片目司令官
性別 種族 人間

開門都市に駐屯していた聖鍵遠征軍の司令官
霧の王国の血を引いている。叔父が百夜王と縁続きとなっている。 聖鍵遠征軍の開門都市放棄の責任を問われ磔刑に処せられるが白夜王の根回しにより救出される。
尚、地下牢に留置されてるときにネズミに片目を潰される。
開門都市に残留した東の砦将を逆恨みしており狂気に取り付かれた性格となった。
鉄の国への強襲の際には指揮官として百夜軍2000人を率いるも大敗、敗走。
その足で鉄の国に在国していたメイド姉を殺害しようと目論むも、
駆けつけた軍人子弟によって阻止された。

魔族娘
性別 種族 魔族/???

開門都市のくすんだ酒場で働いていた魔族の少女。
街を占領していた聖鍵遠征軍に奴隷同然に扱われており、
仕事ややりたくもないこともやらさせられていた。
黒騎士である勇者に間接的にその立場から助け出され、感謝とも好意ともとれる感情を抱いている。
聖鍵遠征軍からの解放後の開門都市では火竜公女とともに行動することが多い。

鉄腕王
性別 種族 人間

鉄の国を統治する6代目当主。
豪快な性格をしているが大雑把な性格。
冬寂王を支持している。

氷雪の女王
性別 種族 人間

氷雪の国を統治する女王。
勇者曰く、胸はでかいが年増。
冬寂王を支持しており、三カ国通商同盟発足に際してもいち早く盟主と認めている。
戦略や戦術の話には疎い。

南氷将軍
性別 種族 魔族/???

魔族の中でも強硬派であり。
魔王が伏せっている時期でも略奪行為を続けていると聞いている。
銀鱗族、飛魚族、鉄亀族、巨大烏賊族、歌姫族を率いる、魔族でも指折りの実力者。
素早い銛さばきと動き、凍える吹雪が武器。
武人然とした性格であり、戦いに信念を持っている。
極光島を魔族軍が占領していた際の指揮官で、第二次極光島奪還作戦時に敗色濃厚の魔王軍の中、 殿を自ら勤め奮戦するも女騎士との一騎打ちの末討ち取られる。

将官
性別 種族 人間

冬の国の王宮に勤める将官。冬寂王の直下の常備軍の一人。
冬寂王や重鎮の護衛も勤めているのか、よく王や商人子弟の周りにいる。
洞察力に長けた人物で、重鎮や各国首脳の会議でも意見を発することがある。

従僕
性別 種族 人間

冬の国の王宮に勤める文官。
財務長である商人子弟の見習い兼助手。
しゃべり方や見た目はショタっ子。商人子弟曰く「わんこみたいなヤツ」
商人子弟から日々課題を出されて頭を抱えているが、
その度的確な答えを弾き出し財務統治センスの片鱗を垣間見せている。
現在、火竜公女と文通のやり取りをしている。

辣腕会計
性別 種族 人間

同盟に所属する商人の一人。実際に買い付けの注文や直接財政を動かす会計。
青年商人の右腕的存在でもある。

副官
性別 種族 人間

元聖鍵遠征軍の傭兵。
聖鍵遠征軍時代から副官として東の砦将を支える。

中年商人
性別 種族 人間

同盟に所属する商人の一人。
青年商人の指示で貴族子弟を連れ中央の10人委員への交渉などを行う。
その後、塩を荷運びをする為魔界へ渡る。
ゲートに開いた大穴に街道を造る事業に手をつける。

鉄国少尉
性別 種族 人間

鉄の国の軍人。
百夜軍の鉄の国侵攻の際、街道防衛部隊に配属され軍人子弟の副官として参加した。
勝利に導いた軍人子弟にほれ込んでその後も軍人子弟に着いてきている。

奏楽子弟
性別 種族 魔族/森歌族

魔王が勇者と邂逅する以前に教育を行っていた子弟の一人。
森歌族の少女で魔王が居なくなってから魔界の街や村で演奏をして稼いでおり
一時期稼ぎがない土木子弟を養っていたりもした。
仕事を求めて土木子弟を誘い、開門都市へと向かう。
その後地上世界に向かう決意をし、土木子弟と固い再開の約束をして旅立つ。

土木子弟
性別 種族 魔族/鬼呼族

魔王が勇者と邂逅する以前に教育を行っていた子弟の一人。
鬼呼族の若者で大河沿いの街にて近くの村に潅漑指導をして稼いでいた。
奏楽子弟に誘われ、仕事を求めて開門都市へと向かう。
月桂樹の神殿にて中年商人と出会い、ゲートに橋を掛ける工事に着工する。
兄弟弟子である奏楽子弟を何より大切に想っている

銀虎公
性別 種族 魔族/獣人族

獣人族を束ねる頭領。
虎の姿をしており、万夫不当の力を誇る。
黒騎士の説得もあり忽鄰塔では開戦論を自重する動きを見せたが
蒼魔王による魔王廃位要求では廃位に投票した。
魔王暗殺事件時、自らの命をもって獣人族への冤罪を晴らそうとするも引き止められる。
以後は魔王に多大の恩義を感じ、一族をもってその盾になることを誓う。

妖精女王
性別 種族 魔族/妖精族

妖精族を束ねる女王。
黒騎士に魔狼族を粛清してもらってからは魔王に恩義を感じていて、
忽鄰塔では唯一の人間共存派だった。

巨人伯
性別 種族 魔族/巨人族

巨人族を束ねる族長。
口数は少ないが伝えるべき意見は少ない言葉ながらも明確に伝える。
忽鄰塔では停戦派であったが、小柄な魔王をあまり良く思っておらず
蒼魔王による魔王廃位投票では廃位に投票した。
蒼魔族裏切りの事件の際、魔王の真意と黒騎士である勇者の決意を拝聴してからは
魔王を見直すようになり擁立する。

碧鋼大将
性別 種族 魔族/機怪族

機怪族を束ねる族長。
自族に足りない鉱物資源を補う為、地上との開戦派だったが
魔王から届けられた地上の鉱物、土壌サンプルに興味を示した。
その結果、交易提供が出来るなら停戦でもいいとまで態度が軟化したが、
蒼魔王による魔王廃位要求では廃位に投票した。
蒼魔族裏切りの事件の際、魔王の真意と黒騎士である勇者の決意を拝聴してからは擁立する。

紋様の長
性別 種族 魔族/人魔族

人魔族を束ねる族長。
氏族の中の意見を考慮し、忽鄰塔では中立の立場で
蒼魔王による魔王廃位投票でも投票を棄権しあくまで中立を貫いた。
蒼魔族裏切りの事件の際、魔王の真意と黒騎士である勇者の決意を拝聴してからは
魔王の擁立へと回る。

鬼呼の姫巫女
性別 種族 魔族/鬼呼族

鬼呼族を束ねる族長。
元々魔王には悪い感情は抱いてはおらず、忽鄰塔では魔王の側面支援へと回った。
衛門族発足の際には族長である東の砦将を推挙する一人となる。

蒼魔王
性別 種族 魔族/蒼魔族

蒼魔族を束ねていた族長。
人間との開戦論者筆頭で現魔王を快く思ってはおらず、
蒼魔族から魔王を出したいという野望もあって忽鄰塔では魔王廃位を要求した。
要求が却下された後、本拠に戻るも王の座を狙う息子に謀殺された。

蒼魔上級将軍
性別 種族 魔族/蒼魔族

蒼魔軍の上級将軍。
早くから聖王国との密約を交わすための特使として聖王都へ出向いていた。
蒼魔王ではなく刻印の蒼魔王子に忠誠を誓っており、蒼魔の刻印王が誕生する際には
直接蒼魔王に手を下し殺害した。

蒼魔の刻印王
性別 種族 魔族/蒼魔族

蒼魔王の世継ぎの長子。
両目に魔王の刻印が刻まれており次期魔王候補。
蒼魔の族長となるべく実の父である蒼魔王を謀殺後、
新魔王に就任しようと目論むが失敗。
他の九大氏族と袂を分かして撤退する。
歴代の魔王の力を継承しており戦闘能力だけなら真魔王クラス。
死人鴉という使い魔がいる。

紋章官
性別 種族 魔族/蛇蠱族

蒼魔族の王族に仕える将官。
正体は蛇蠱族で独特の呼吸音がする。
魔王暗殺の実行犯であったが口封じのため蒼魔の刻印王に殺害される。

王弟元帥
性別 種族 人間

聖王国を統治する聖国王の実弟。
その軍事的才幹とカリスマ性で王族や民衆、
そして教会からの信任も厚い中央大陸国家での英雄の一人。
第三次聖鍵遠征軍総司令官を務めており、
大陸南部侵攻と魔界侵攻では南部連合軍と蒼魔軍を奔走した。
自身も野心を持ちながらも、物事を平等を見ることが出来る人物でもあり
常に冷静な思考で戦況、情勢を的確に分析している。

傭兵隊長
性別 種族 人間

各地の戦地を渡り歩く傭兵団の隊長。
傭兵らしく報酬次第で何でも請け負い、村々からの略奪さえ厭わない性格だが
戦士としての矜持も併せ持っており馬具を大切にする一面もあった。
大陸平原での三カ国軍との戦闘では独断専行で強行突撃するが
女騎士の用兵により悉く奔走され、戦果を挙げることは出来なかった。
その後、弱小貴族の私掠団として冬の国へ略奪の機会を窺っていたが
貴族子弟とメイド妹の交渉と依頼により、百夜国解放軍として新生させる。
白夜王国首都市街地を解放し人々を救う中で次第に感謝される事に目覚めていく。
斥候に出た先で瀕死の勇者と執事を保護、そして蒼魔の刻印王を見つけ出し止めを刺す。
自らの身を囮とし勇者と執事を逃がすことに成功した。

器用な少年
性別 種族 人間

氷の国、外れの交易村で泥棒を繰り返していた少年。百夜の国の出身。
メイド妹と貴族子弟によってその現場を取り押さえられ、
半ば強制的に道案内として雇われる。
蔓穂ヶ原の戦い後は白夜の国の仇討ちをするべくメイド姉率いる傭兵騎士団に身を寄せ、
元コソ泥らしく扉の施錠などで隠密行動の際に活躍している。
常識の斜め上の行動をするメイド姉や貴族子弟に度々ツッコミを入れるもとり合ってもらえない。

夢魔鶫
性別 ??? 種族 魔族/???

魔界における勇者の使い魔。伝言に便利。
その名の通り、夢の回廊を創り出し悪夢を送り込むことが出来る。

明星雲雀
性別 ??? 種族 魔族/???

女魔法使いの使い魔。
ピィピィと鳴く。

死人鶫
性別 ??? 種族 魔族/???

蒼魔の刻印王の使い魔。
夢魔鶫と同等、それ以上の力や能力を持つと推測される。

メイドゴースト
性別 種族 魔族/???

メイド長が束ねる魔王城のメイド部隊。
独立した魔族なのかメイド長の使い魔なのかは定かではない。
家事はもちろん、初級以上の魔法を使用できるが中にはゴキブリを怖がる者もいる。
見た目はメイド妹曰く「黒っぽいもやもやのおねーさん」。

大主教
性別 種族 人間?

中央教会での最高位に君臨する人物。
その正体は1400年前に人間世界へと出た図書館族の末裔。
人間の人間による人間の為の世界を目指しており、
常人とは違う超人的な力や知識を持つ勇者と魔王を
世界の敵となりうる存在として憎悪している。
他者の力を吸収する能力を保持しているようであり
度々勇者の能力を奪おうと試みている。

百合騎士団隊長
性別 種族 人間

大主教直属の百合騎士団を率いる隊長。大陸でも有数の美姫として有名。
大主教と精霊の教えに絶対の忠誠を誓っており、その為ならば
美貌と身体を利用して男を調略することも厭わない妖艶な性格。
反面、血に汚れ純潔や貞節から掛け離れた自身の身体に非常に嫌悪しており
その反動で人から理解されることを諦め、精霊の教えを心酔してしまった節がある。
第3次聖鍵遠征軍では大主教の傀儡として灰青王を始め、下々の兵士に至るまで
数多の将兵を籠略して自身や聖光教会軍の捨て駒として操った。
大主教から光の筆頭騎士と女司祭の位を賜り、全軍特攻の下知を下す。
その後、中央国家軍本陣でメイド姉による本物の精霊の教えと聖該を目の当たりにし
その純粋さ、清らかさ、潔さや真っ直ぐな精神に狂おしいほどの嫉妬と憎悪を燃やし
悪魔の使いとして撃ち殺そうとするも灰青王に阻止される。
死に逝く灰青王から本当の意味で愛の告白を受け、自身が理解されたのだと知ると
その場で自害してその愛に殉じた。

羽妖精侍女
性別 種族 魔族/羽妖精族

妖精女王に付き従う羽妖精族の一人。
メイド妹のような話し方なので一見子供っぽいが
侍女を勤めるだけあって頭の回転は早い。
その後、商人子弟と恋人関係となる。

灰青王
性別 種族 人間

霧の国を収める王。中央諸国からは若き英雄王と呼ばれている。
若さゆえに詰めが甘い部分があるものの統治力や指揮官能力、カリスマなどはそれなりに高い。
大陸草原の戦いに南部連合を討つべく出陣するが敗北。その雪辱を晴らすべく王弟元帥に取り入り、
蔓穂ヶ原の戦いや第3次聖鍵遠征軍中央国家軍では前線司令官となりその手腕を発揮する。
その後、王弟元帥の発言力や行動力が強くなりすぎることを恐れた聖光教会軍が
百合騎士団隊長を用いて中央国家軍から聖光教会軍へと調略された。
そしてその存在が邪魔と感じた聖光教会軍によって謀殺を図られるが生存し
最期は百合騎士団隊長に王ではなく一人の男性として、愛の言葉を囁いてその胸で果てた。
本人曰く「何かをごまかすために、自分の意を通すために心も寄せてない女を抱いたことは、一度もない」
と発言し、惚れた女性に対しては非常に一途な面を見せ、その姿勢を貫き通した。

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